POSTEIOS カンボジア紀行


  

カンボジア紀行
 〜 第8章 〜
アンコール・トム
  



 ジャヤヴァルマン7世(1181年即位)が建立したアンコール・トムの中心がバイヨン寺院です。
 アンコール・ワットとは違い、こちらは仏教寺院です。
 ジャヤヴァルマン7世は観世音菩薩を大変篤く信仰しました。
 この寺院の仏塔には、菩薩のお顔があちらこちらに刻まれています。
 顔の大きさは2メートル程。大変大きなお顔です。






 お陰でどこにいても「見つめられている」感じがします。
 「永遠の平和」を願って王が建立した菩薩の眼差しは、何を物語るのでしょうか。
 何時までも終わることのない人間の愚行の数々に、深い溜息をついているのでしょうか。




 いえ、たとえそうだとしても、菩薩は絶望しません。
 なぜならばその人間を見抜き、故に救わずにはおれないと立ち上がった方なのですから。
 1人ひとりが人間の愚かさに気づき、悲しいサガを抱えた人間の私であったことに頷くまで、菩薩は見つめ続けるのです。





  バイヨン寺院の先にはかつての王宮があった場所、象のテラスがあります。
 戦火で破壊されたブッダが微笑んでいました。




  





「バンザーイ」



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